- 救急水道サービス監修:2022年版 -
【救急水道サービス】
トイレでつまりが発生した時、専門の水道業者に修理を依頼した事がある人は多いのではないでしょうか?
トイレが使えなくなってしまう不便なトイレのつまりですが、つまりの原因によっては自分で解消する事も可能です。
そこで、水道修理のプロが「トイレつまりの解消方法10選」、「トイレをつまらせない使用方法」などをご紹介します。
■1.つまりの原因や症状から作業方法を選択する
1-2.トイレットペーパーなど流せる物のつまり
1-3.おもちゃやスマホなど流せない物(固形物)のつまり
1-4.水道の業者に頼んだほうが良いつまりとは?
■2.実践!自分でトイレのつまりを直す方法10選〜
2-1.ラップを使って直す方法
2-2.針金ハンガーを使って直す方法
2-3.バケツとお湯を使って直す方法
2-4.市販の薬剤を使って直す方法
2-5.スッポンを使って直す方法
2-6.空のペットボトルで直す方法
2-7.台所洗剤で直す方法
2-8.水だけで直す方法
2-9.ビニール袋で直す方法
2-10.割り箸で直す方法(固形物のつまり解消方法)
■3.トイレのつまりを解消できない時は
3-1.無理は禁物(二次被害の可能性も)
■4.つまらせないトイレの使い方
4-1. 一度に大量のトイレットペーパーを流さない
■5.ご挨拶
トイレがつまってしまうと便器内の水位が上がってきたり汚水が溢れてきたりと慌ててしまいがちですが、原因によっては自分で直すことが可能です。下記では、よくあるトイレのつまりの原因や症状、身近にある物で出来る10の解消作業方法をまとめています。
トイレのつまりで一番多い原因がトイレットペーパーの流しすぎによる「紙つまり」です。また、吐瀉物や排泄物(大)など、トイレに流せる物でつまった場合は自分で作業を行いつまりを解消できる可能性があります。
原因 | ・トイレットペーパー ・ティッシュペーパー ・お掃除シート ・吐瀉物・排泄物(大) |
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つまりの症状 | ・ゴポゴポと音がする ・便器内の水位が上がる(溢れる) ・便器内の水位(封水)が低い ・流れ終わるまで時間がかかる |
作業方法 | 目次:2-1.〜2-9.の作業で解消可能 |
ふとした時に落としてしまったおもちゃやスマホなど(固形物)でトイレがつまった場合、取り出す事でしかつまりを解消する事は出来ません。便器配管の奥へ入った場合には便器を一度外す必要がある為、専門の業者さんに見てもらう必要があります。ですがまだ落とした物が配管の手前にある(見える)場合には自分で取り出すが可能です。
原因 | ・おもちゃ ・スマートフォン ・キャップなど ・食べ物・残飯 ・猫のトイレ砂 ・雑巾、布類 |
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つまりの症状 (固形物) | ・(小)は流れる、(大)を流すと水位が上がる(溢れる) |
作業方法 | 目次:2-10.の作業で解消可能 |
オムツや生理用品などを流してしまうと、便器内の水を吸収して排管内で隙間なく膨らんでしまい水の行き場が無くなりつまりが発生します。この場合便器を外さなければつまりを解消する事はできません。また屋外の排水管が長年の汚れなどでつまってしまった場合にもトイレ・キッチン・洗面所・浴室などがつまってしまいます。この場合も専門の機器や排水管専用の高圧ホースを使用する必要があります。少しでも「おかしいな?」と感じた場合には自分での作業は中止し、専門の業者さんに一度見てもらいましょう。
原因 | ・オムツ ・生理用品 ・トイレタンク部品の故障 ・屋外排水管のつまり |
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つまりの症状 (固形物) | ・1階2階のトイレが同時につまった ・上がってきた水位が全然下がらない ・屋外の排水枡から汚水が溢れる ・屋外排水枡からの異臭 ・洗濯場や浴室からトイレの汚水が逆流する ・トイレだけでなく他の水まわりも排水が流れない(溢れる) |
作業方法 | 専門の業者さんに相談しましょう。 |
便座を上げ、便器の陶器部分を見てみましょう。汚れがあれば洗剤や雑巾などで便器の外側・内のフチ側をの汚れを落として綺麗にしましょう。
便器の清掃が終わったらラップを貼り付けます。
このとき「隙間なく」貼り付けるのがトイレつまり解消を成功させるための大事なポイントです。
きっちりと隙間なく、最低でも10枚は貼り付けましょう。
ラップの貼り付けが隙間なくできたらトイレの水をレバーで調整しながらゆっくりと流します。水が出てくると貼り付けたラップが空気圧で膨らんできます。この時に貼り付けた「中心部分を手で押す・離す」の動作を数回を繰り返します。
確認作業に入ります。
トイレレバー「小」を流してみて便器の水位が上がってこなければトイレレバー「大」を流してみましょう。「大」を流しても水位が上がってこなければ作業終了です。お疲れ様でした!
まずは針金ハンガーをトイレつまり解消に使用できる形を変形させます。
・ペンチやニッパーなどを使用して棒状にする。(棒状に出来たらV字に曲げる。
・便器に入れる側を丸くする。(便器内に傷が付く事の予防)
ハンガーの形が作れたら丸くした部分を便器の排水口に入れ、ゆっくりと上下しながら出し入れします。
勢いよく出し入れをすると便器の排水管内に傷が付く恐れがある為、注意が必要です。
便器内の水がスッと奥へ入っていきましたら、最後に確認作業を行います。
トイレレバー「小」を流してみて便器の水位が上がってこなければトイレレバー「大」を流してみましょう。「大」を流しても水位が上がってこなければ作業終了です。お疲れ様でした!
トイレの詰まりは時間が経てば溜まっていた水位が徐々に下がっていきます。水位が満タンの時にこの作業を行うと「水溢れ」の危険がありますので、必ず便器内の水位が下がっている事を確認しましょう。
あまりにも小さなバケツですと効果が期待出来ませんので、一般的なバケツサイズ(10L前後)を使用して下さい。
便器の中央部には常に水が溜まっている部分があると思いますが、そこを目掛けてバケツのお湯が5〜10秒程で全て無くなるイメージでお湯を流し込みます。
便器内の水がスッと奥へ入っていきましたら、最後に確認作業を行います。
トイレレバー「小」を流してみて便器の水位が上がってこなければトイレレバー「大」を流してみましょう。「大」を流しても水位が上がってこなければ作業終了です。
※40〜60°のお湯を使用して下さい。
以前テレビやラジオなどでこの解消方法が紹介された際、グツグツと煮えたぎったお湯を使用されたご家庭の便器が「熱によりひび割れ」を起こす事故が多発したという事例があります。
給湯器リモコンなどでお湯の温度を調整し、40〜60°のお湯を使用して下さい。
【尿石の除去】
尿石とは、便器内部にこびりつく尿からできた硬いカルキのような物で、放置していると大きく固まった尿石にトイレットペーパーなどが引っかかり、トイレのつまりを引き起こします。
除去には「サンポール」がおすすめですが、トイレの樹脂部分に使うと腐食することがあるため注意が必要です。
半年に一回くらいのスパンで、夜寝る前などに少量のサンポールを便器に直接流し込み、朝まで放置するだけで尿石は綺麗になくなります。
【トイレットペーパーを溶かす】
固形物などを落としてなく、トイレットペーパーがつまりの原因である場合には「ピーピースルー」がおすすめです。
ピーピースルーはトイレットペーパーや排泄物を溶かしてくれる頼もしい存在です。
サンポールと同じく、少量を便器に流すと1時間程でトイレットペーパーや排泄物が溶けてつまりが解消されていきます。
「流れがいつもと違うな」と感じた時に薬剤を使ってみると良いでしょう。
また、トイレ以外の排水管の詰まりにも使うことができるので、常備しておくととても便利です。
【トイレットペーパーを溶かす.2】
重曹1:酢2の割合で混ぜ合わせた液体を
便器に直接投入し、1時間程放置。
最後に50〜60°程のお湯を便器に流し込めばつまりは解消されます。
トイレのつまり解消と言えばこの道具を1番に思い浮かべる人が多いと思います。
「スッポン」でお馴染みの道具ですが、和製英語ではラバーカップ、一般名称では通水カップと呼びます。
また英語ではプランジャーと呼ばれていて、Wikipediaでは「ラバーカップは清掃用具の一つで、トイレの排水口や、風呂場、台所の流し台等の排水管の詰まりを直すための器具である。」と掲載されています。
他にも吸引器、パッコン、プカプカ、等の通称でも呼ばれていますが、使用方法は全て同じです。
「トイレに合う形を選ぶ」
ラバーカップを使用してトイレのつまりを解消する場合には、便器の形状(お家の便器)によってラバーカップの形を選ばなければいけません。
この「ラバーカップの形」を間違えてしまうと、いざ使用した際に効果が半減してしまいます。
新たにお店などで購入する場合には、便器の形などの写真を撮るなどしてお店に行くと「買う商品を間違えてしまった!」などの失敗を回避できるので安心です。
今現在、利用されているラバーカップは大きく分けて下記の3タイプです。
【主な使用場所】洋式トイレ
【主な使用場所】和式トイレ
【主な使用場所】節水型トイレ
ラバーカップを使用してトイレのつまりを直す方法は以下の手順です。
(溢れそうな場合には時間をおいて、水位が引くまで作業を行わないでください。)
①タンクレバーの「小」で水を流し、逆流してこないか確認。
②タンクレバーの「大」で水を流し、逆流してこないか確認。
③丸めたトイレットペーパーを便器に入れ、タンクレバーの「大」で水を流し、逆流してこないか確認。
まずは便器内の水位を確認しましょう。
水が多すぎると作業を行う際に溢れ出てしまいます。
便器内の水位が高い場合には、柄杓や手動ポンプなどでバケツに汲み出してください。
(便器内の水位は、普段よりも少し低めだと作業がスムーズにおこなえます。)
ペットボトルをカッターやハサミを使用して底から5cm程の所をカットします。
(カット作業中は手を切らない様に注意してください。)
カットが終わりましたら飲み口部分(上部)を使用しますので底部分は破棄してください。
最後にペットボトルのキャップを外して準備は完了です。
ペットボトルのカットした部分を便器内の排水口に押し込み、押し込んだ後にペットボトル上部の口を指や掌で押さえてペットボトルを上へ引き上げます。
この作業を数回繰り返す事により、排水が逆流されてスッポン(ラバーカップ)を使用した時と同じ効果が得られます。
*注意点:この作業では手を便器内に入れる為、様々なウイルスの感染を予防する為にも必ずビニール手袋を装着して作業を行うようにしましょう。
便器内の水がスッと奥へ入っていきましたら、最後に確認作業を行います。
トイレレバー「小」を流してみて便器の水位が上がってこなければトイレレバー「大」を流してみましょう。「大」を流しても水位が上がってこなければ作業終了です。お疲れ様でした!
洗剤を使用する前に、便器の水位が上がっている場合には洗剤が薄まり、効果があらわれませんので、中の水をバケツやヒシャクを使って普段の水位になるまで汲みだします。
食器用洗剤を便器に注ぎ入れます。
(約100ml)
バケツを使って45〜60℃のお湯を入れて30分前後放置します。
※60度以上の熱湯は便器破損の原因となります。ご注意ください。
30分後、便器内の水位が下がっている事を確認したら、再度バケツでお湯を注ぎます。
注いだお湯が便器内の水位も上がらず綺麗に流れていけば成功です!レバー(小)を引いて水を流してみましょう。普段通りに流れれば作業終了です。
まずは便器内の水位を確認しましょう。
水が多すぎると作業を行う際に溢れ出てしまいます。
便器内の水位が高い場合には、柄杓や手動ポンプなどでバケツに汲み出してください。
(便器内の水位は、普段よりも少し低めだと作業がスムーズにおこなえます。)
水位の確認が終わりましたらバケツ半分〜1杯程度の量の水を用意しましょう。この際50℃前後の水温が効果的ですが水道水の温度でも作業可能です。
*沸騰したお湯や手で触れない程の水温は便器がひび割れにより破損する場合があります。絶対に流さないでください。
バケツに入れた水の用意ができましたら、バケツを床上1メートル以上の高さから流し込みます。この際、あまりにゆっくりと流し込むと効果が薄れますので、便器から溢れない程度の水量を調整して流し込みましょう。
全ての水を流し込んだら30分程放置しましょう。
放置後、確認作業に入ります。
トイレレバー「小」を流してみて便器の水位が上がってこなければトイレレバー「大」を流してみましょう。「大」を流しても水位が上がってこなければ作業終了です。お疲れ様でした!
準備したビニール袋を重ね、丸めた雑巾やタオルをビニール袋の中に入れ込みます。この際、ビニール袋内の雑巾やタオルが便器内の排水穴に対してすっぽりとはまり込む量が理想的です。雑巾やタオルの量と便器内の排水穴の大きさをきちんと比較して調整してください。
ビニール袋を重ね合わせて丸めた雑巾やタオルをビニール袋内に入れたら、次に手・腕をビニール袋内に入れて肘側のビニール袋先端部分を輪ゴムやテープで巻きつけます。こうする事によって作業中にビニール袋が外れてしまう事を防ぎます。
(*作業中に汚水がビニール袋の中に入った場合を想定して、予め長めのゴム手袋などを装着しておくと安心して作業が行えます。)
手・腕へビニール袋の装着が終わりましたらビニール袋先端部分を便器内の排水穴に差し込み、隙間ができない様に出し入れを繰り返し、排水管内へ圧力をかけてください。
隙間があると圧力が逃げてしまう為、しっかりと隙間がないか確認しながら作業を行いましょう。
(*ビニール袋を出し入れする際、入れる時よりも出す時に勢いをつけた方が、より効果的です。)
確認作業に入ります。
トイレレバー「小」を流してみて便器の水位が上がってこなければトイレレバー「大」を流してみましょう。「大」を流しても水位が上がってこなければ作業終了です。お疲れ様でした!
まずは便器内の水位を確認しましょう。
水が多すぎると作業を行う際に溢れ出てしまいます。
便器内の水位が高い場合には、柄杓や手動ポンプなどでバケツに汲み出してください。
(便器内の水位は、普段よりも少し低めだと作業がスムーズにおこなえます。)
ビニール袋を重ね合わせて丸めた雑巾やタオルをビニール袋内に入れたら、次に手・腕をビニール袋内に入れて肘側のビニール袋先端部分を輪ゴムやテープで巻きつけます。こうする事によって作業中にビニール袋が外れてしまう事を防ぎます。
(*作業中に汚水がビニール袋の中に入った場合を想定して、予め長めのゴム手袋などを装着しておくと安心して作業が行えます。)
便器内の水位を確認したら割り箸で見えている「つまりの原因」を挟んで取り出します。少し奥にある場合には掻き出すようにするとうまく取り出す事ができます。
*この作業では手を便器内に入れる為、様々なウイルスの感染を予防する為にも必ずビニール手袋を装着して作業を行うようにしましょう。
無事につまりの原因を取り出せたら確認作業に入ります。
トイレレバー「小」を流してみて便器の水位が上がってこなければトイレレバー「大」を流してみましょう。「大」を流しても水位が上がってこなければ作業終了です。お疲れ様でした!
作業を行なってもトイレのつまりが解消しない場合には別の原因も考えられます。
何度も繰り返し作業を行うとつまりが悪化して最悪の場合「汚水の溢れ」「下の階への漏水」が発生してしまう場合も少なくありません。
少しでも不安を感じたら無理をせず、作業を中止して専門の業者に相談しましょう。
「今回はいつもより多くトイレットペーパーを使いそうだな?」と思った時には一度レバーを引き、数回に分けて流すことが大切です。
これにより便器の水量が弱い節水型便器だととしても詰まらずに流れていきます。
1つ注意点としましては水を流した際にタンクの中の水が排出される為、タンクの中に水が完璧に「溜まってから2度目を流す」ようにしてください。
タンク内の水が溜まりきれてない状態で2度目を流してしまうと、水量が弱い状態でペーパーを流す事になりますので、逆にトイレのつまりの原因となってしまいます。
一度目を流した後、タンクに水が溜まる音が聞こえると思いますが、音がしている間は二度目を流さない様にしましょう。
最後までご覧いただきまして、誠にありがとうございました。
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