
水道の基礎知識住宅設備水栓金具
水栓金具には横水栓(壁付け型)と立水栓(台付き・デッキタイプ)の2種類があります。設置方法やデザインだけでなく、使い勝手やリフォーム時の工事内容にも違いがあります。この記事では、それぞれの水栓タイプの特徴や、現在主流となっているシングルレバー混合水栓の仕組みとメリット、注意点をわかりやすく解説します。
・壁面から直接取り付けるタイプ。見た目がスッキリし、キャビネット内を広く使える。
・ただし、リフォーム時に位置を変える場合は壁の内部配管工事が必要で大掛かりになりやすい。
・シンクやカウンター上に取り付けるタイプ。デザイン性が高く、リフォームでの位置変更が容易。
・ただし、キャビネット内に配管スペースが必要となり、収納がやや狭くなることも。
・単水栓:水またはお湯のどちらか一方のみを出すタイプ。洗濯機用・屋外用などに多い。
・混合水栓:水とお湯を混ぜて使えるタイプ。キッチンや洗面所など、家庭用の主流。
・回転式つまみ:昔ながらの蛇口タイプ。細かな水量調整がしやすいが、操作に力が必要。
・レバー式:上下・左右の操作で水量と温度を調整できる。片手で簡単に使える点が人気。
現在、キッチン・洗面・浴室の多くで採用されているのがシングルレバー混合水栓です。レバー1本で湯量・水量を直感的に調整できるため、利便性が高く、省エネ性にも優れています。
・片手操作で水量・温度の調整ができる
・デザインがシンプルで掃除がしやすい
・節水・節湯設計の商品が多く、省エネに貢献
・微妙な水量調整がやや難しく、集合住宅などでは止水時にウォーターハンマー(水撃音)が起きやすい場合がある
・水圧と給湯器能力のバランスが悪いと、お湯の温度が安定しにくい
→ 対策として、水撃防止機能付きレバー水栓や緩閉止機構付きタイプを選ぶのが効果的。
・壁付かデッキタイプかを確認(取付方式が異なる)
・給湯器の能力に合った水栓を選ぶ(湯量が不足しないように)
・止水栓や配管位置の点検も同時に行うと、長持ちしやすい
・交換時はパッキン・カートリッジ・取付脚の劣化も要確認
シングルレバー混合水栓は、デザイン性と操作性を兼ね備えた現代のスタンダード水栓です。施工環境や水圧に応じた製品選定を行い、ウォーターハンマー対策も含めて安全・快適な水回りを維持しましょう。
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